Mnemosyne-Atlas
久方振りの駒場。何故かArmaniのスーツを着て。 目的はこれでござった。ああもうこの夥しい感が堪らない。Aby Warburgの著作集別巻1「ムネモシュネ・アトラス」の発刊を記念してのシンポジウムの開催に伴って田中純先生の講演が行われ、それを聴いてきたのでした。しかし一冊24000円するのよね、あれ。講演前に駒場生協書籍部の店長さんに聞いたら「一冊売れたかなあ」と仰ってました。お膝元ですらそんなもんです。私? 勿論持ってませんよ。そのうち買うとは思いますけど。それより何すかこの結界はっつー話ですが、これはヴァールブルク自身の手による http://www.flickr.com/photos/dzsil/sets/72157604478323042/ を再現したものらしく、今回の為にわざわざ作ったそうです(助手の方が。) 他のシンポジウム参加者は件の著作の共著者でもある伊藤博明氏に加藤哲弘氏、 http://sucra-rd.saitama-u.ac.jp/search/profile.do?lng=ja&id=uFnCZVSp http://web.kyoto-inet.or.jp/people/katotk/ コメンテーターに見るからに東浩紀な系統の足達薫氏、 http://www3.plala.or.jp/kaorupig/ 上村清雄氏 http://www.l.chiba-u.ac.jp/ja/instructor/detail/209/ 木村三郎氏 http://homepage3.nifty.com/saburo-kimura/ といった美術史家の御三方、に 三中信宏氏 http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/ という統計が専門、及び生物学史家な方の組み合わせ。 美術史家はともかく何故に統計の専門家がここにいらっしゃるので? といいますと、ヴァールブルクは絵画をテーマ毎に分類を行っていたのですね。でそれをクラスター分析しちゃったらどうなんの、的な解説の為に三中氏は呼ばれたようです。またヴァールブルクは現在では忘れ去られた生物学者、Richard Semonの理論を自身の著作の中に引用しちゃったりしていらっしゃるので、そ...