さらに写真展へ


ガーデンプレイスGRANOのワンプレートランチ。恵比寿に行くとわりといつも食べてしまう。まだ行くかって感じですが、立て続けに東京都写真美術館へと、操上和美展を観に行って参りました。

先日ミッドタウンでやっていたTokyo Photo 2012も当然行って、Inez Van Lamsweerde and Vinoodh Matadinももちろん良かったですし、Steven Meiselのオリジナルプリントも初めて見れましたし、やっぱりマッギンレー別格だわとか、横須賀功光スゲーとか松江泰治氏の作品はすごくよく考えられてるよなあとかも思ったんですが、最近見てもっとも心を射抜かれたのはどれかと問われれば迷うことなく操上和美氏の作品と答えます。

会場に入ると、まず目に入るのはやや荒めのモノクロのパネル。何でもおもちゃカメラで撮ったとかで。それが会場の半分ぐらいを占めていました。何と言うか、綺麗な写真というのはある程度の機材を揃えて訓練を積めば、それなりには撮れるようになるとは思うのですよ。ただこの類い、見たこともないのに何故か懐かしいような、ただ美しい記憶を想起させるような、そういう写真を撮れる人間というのは、極めて稀だと思います。

写真では他に思いつかないかな。視覚芸術という範中で言えば、私の知っている限りでは高木正勝氏の作品ぐらい。政治的主張とか強烈な意思とかは特に感じられない、ただひたすらに美しいだけの作品。例えるのならば、道ですごくきれいな人と擦れ違って、もう二度と出逢うことはないんだろうなと思いながらもその顔もはっきりとは思い出せなくて、でもすごく綺麗な人だったという余韻だけは残っている、なんとなく刹那いような、そんな淡い儚い記憶。それが写っている。

ただノイジーならそんな写真になるかといえばそうではないんですよね。森山大道さんの写真にそんな感想は持たないですもん。両者の一体何が違うのか、そう問われても、答えられない。こういうのって教育でどうなるというものでもないですよねえ。自分の感覚で捉えるしかない。

さて、次は篠山紀信展かな。

操上和美 時のポートレイト
http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1653.html

操上和美
http://www.kurigami.net

Inez Van Lamsweerde and Vinoodh Matadin
http://inezandvinoodh.com

Steven Meisel
http://steven-meisel.tumblr.com

横須賀功光
http://www.fractionmagazinejapan.com/jpne/cn47/pg392.html

松江泰治
http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/78091959.html

高木正勝
http://www.takagimasakatsu.com/index-jpn.html

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