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2月, 2012の投稿を表示しています

Savennières L'ENCLOS 2009

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Eric Morgatの白を飲んでみました。…しかし、最低でも週に1本はワインを飲まないと、もはや耐えられない体になってしまったのは残念なことであるなあ、とふと考える。ワインに掛けている金額を考えるともうとっくに高〜いガラスの塊みたいなレンズとか、ハイアマチュア向けのデジタル一眼くらい買えてないとおかしいのであります。まあ、 であればこそ値段が控えめで、超弩級に愉しめる味わいのワインをマニアックに探しているわけなのですがね。このワインも、実はそんな一本です。 かなり詳しい方でも、この造り手の名前は聞き慣れない方がわりと多いのではないでしょうか、買う時まで私も知りませんでしたし。それもそのはず、90年代にdomaineを新しく立ち上げたばかり、2000年代に入ったぐらいから専門誌等から極めて高い評価を得るようになったまだ歴史の浅い造り手で、生産量も年産1万〜1万5千本程度とかなり小規模にしか生産されてないということもあり、日本の国内であまりたくさんは流通していないようなのです。 さてそれでは。品種はシュナン・ブラン100%、黄金色の液体がグラスにキラキラと輝いています。その色を見て濃いな、これはと直観したのですが、実際に飲んでみると完熟した果実の凝縮感がすごい。適度な酸味もあって、今飲んでも十分に美味いんだけど、10年ぐらいは寝かせておいてもきれいに熟成してくれそうです。んー、この感じはブルゴーニュ白の完熟を待って収穫した、ピュリニー辺りのワインにわりと似てるかな。辛口で濃厚で。 実はですね。昨日、先日のお礼にとChristian Constantのチョコレートなんぞを貰ってしまったわけなのですよ。なんという素敵なセンスでしょう。感涙であります。それで、先程のワインと合わせてみたりなんかしちゃったりして。わりと大人な、適度な甘さのチョコレートと濃い〜いシュナン・ブランの組み合わせは反則気味なぐらいにGood。超Good。こりゃ当分、止めらんないな。 Christian Constant http://www.christianconstant.fr/

Elliott ErwittのParis

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銀座にパリが出現。今、CHANEL NEXUS HALLにてElliott Erwittの写真展が開催されておりまして、今月の29日までなので行ってきました。まあ、文句なしに現代における生けるLegendの1人です。行かないわけにはいかないでしょう。内容としては実にパリらしい、人は踊り犬は跳ねる、まさにパリでありました。としか言いようがないかな(笑)行って損はないと思いますがね、無料ですし。シャネルの銀座店の中にあるので若干入りにくい(Karl Lagerfeldは心の底から尊敬しますが、普段の私にとってはどう考えても用のない店)ですが、充実した展示に満足いたしました。Magnumのメンバーの技量はやはり別格です。見ていない人は、問答無用にとっとと見に行くべしです。 PARIS SERA TOUJOURS PARIS !  エリオット アーウィットが見つめたパリ http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2012/erwitt/

Underrated Silence

http://shop.tapeterecords.com/bureau-b/ulrich-schnauss-mark-peters-underrated-silence-923.html 数日前に届いた、Ulrich Schnaussの新譜。印象としては前よりややアンビエント寄りかな? なので、一聴した段階ではStarsとかに比べるとインパクトがイマイチかなあと思いましたが、酒飲んで適度に酩酊しつつ聴くと実に良い、という結論に至ったのでした。

SAINT-AUBIN LES PITANGERETS 1er Cru

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2009年ブルゴーニュ赤(とくにボーヌ)は本当にハズレなしですな。Louis Carillonは白で有名な造り手ですけれど、ヴィンテージの所為か、わりと濃い目な造り。開けたては、そうねえ、梅シソ昆布みたいな香り? 口に含むと3000円代にして今飲んで抜群の旨味。本来、1erでもこれぐらいで飲めるのがまともな市場価格という気がしないでもないですが。2009ってブルゴーニュは全体的に酸がないんで、こことかMarsannayみたいな割安で普段酸味の強過ぎな地域は本当に安くて飲んで損なしな印象。逆に酸が少ない分、長期の熟成には耐えないと思われるので09は特級クラスでも5年以内ぐらいを目安にさっさと飲んでしまった方がいいのかもしれません。なんかルイ・カリヨンとしてリリースされるのはラストのヴィンテージらしいのですが、長い歴史を考えると、それはちょっと勿体無くはないかという気がします。さて、ジビエ買ってこよ〜っと。

Lighthouse

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今更ですがこれホントすごいですねー。溢れんばかりの光が見える声。バックには完璧に構築された音楽。正直、彼女がこれ程までの猛烈な才能を持ってるとは思っていなかったな。小林武史の才能でもあるけども。いや康本雅子さんの才能でもあるか。やはり、持っている方たちというのは惹かれ合うもんなんでしょうか。

モン・サン=ミシェルを撮るには?

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昨日、Flickrの方に今まで載せていなかったMont Saint-Michelの写真を載せてみたのですが、閲覧数の上がり方が非常に早い。さすが世界遺産。ただ、すごくフォトジェニックな建造物であるとは思いつつも、画像を検索してみると意外と上手く撮れた写真が少ないということに気が付きました。というのも何分観光地なもので、近接して撮ろうとするとこの写真の手前の辺りにはヨーロッパ各国からの観光客を乗せたツアーバスが大量に並んでおりまして、それを画に入れてしまうと途端に俗っぽくなってしまうわけなのです。藤原新也「俗界富士」的なものを狙うのであればそれもアリといえばアリですが、普通に綺麗に撮ろうとするのならば、大量の車が写っている時点で即座に失敗写真の出来上がりです。で、それらを外して上だけ撮ろうとすると構図的にみんな似たり寄ったりというか、絵葉書ちっくなよくある感じになってしまってイマイチ面白くないというか。だからこれまでは載せていなかったわけなんですけどね。 他に考えられる解決策としては、それらの車が気にならない程度に遠くまで離れて遠景を撮る。実際に広告の写真などで使用される場合にはこの構図が多いように思うのですが、そうすると美しくはあるんですけど建物のディテールがわかんな過ぎて個人の写真としては面白くないかなという気もするんですよね。あとは近辺に宿泊してツアーバスが来る前の早朝に撮るとかいろいろと考えられるわけなんですが、やはり海の中にあってこその奇観ですし、満潮時で、天気が良くて、とかまで考え出すと完全なるベスト・ショットが撮れるタイミングというのはなかなかに限られます。それはただふらっと行っただけでは、確実に撮れません。 いっそあれだな、手前の道路も全部海の中に沈めて「千と千尋の神隠し」の如くに水上をレトロな電車で行ったり来たりするようにすればいいと思う。どうせ奇想を目指すならばそこまでやらなければダメでしょう。なんか昔はそんな感じだったっぽいのですが。あとでかくしたいね、こういう画は。先日発表されたNikon D800とかで撮ればきっと最高ですね。 ついでなので画素数の問題についてちょっと書いておこうかと思うのですが、上の画像は35mmのISO100のネガフィルムで撮ったもので、それを現像と同時に1300万画素相当でフィルムスキャンしてもらったも

SASA BURGER nakameguro

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帰宅途中に、たまには良いではないかということでグルメバーガーを食す。アボカドバーガー、ポテト付きで1000円。 高いと言えば高いけど、確実にそれ以上の満足感はありました。いやあ、それにしても広尾のBurger Maniaといい、神楽坂FIRE HOUSE出身の 方の店は本当に良い仕事をされますなあ。元々は代官山の駅前にあるお店なのだけど、昨年末から中目黒GT内にも出店してます。 やや小振りな店舗ですけれども、こういうものが近場にあると気分は実にハッピーであります。 SASA BURGER nakameguro http://www.hijiriya.co.jp/nakameguro/

Colombia 2011 COE Buenavista

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本日の、っていうか今月のコーヒー。そんなにガブガブ飲む方ではないから、2〜3週に一度しか買いに行かないんですわ。いつも100gで1200円ぐらいの豆を買ってるって言ったら皆、大抵「高い」という返答がきますが、それぐらいなペースなもので、別にいいんじゃないかと思ってます。質は極上ですし。 以前少しだけ触れたフェアトレードの問題点というのはまさにそれで、低品質なものに割高な対価を支払うのであっては結果的に消費する側にとってハッピーではないですし、さらに末端の労働者までその払ったお金が行き渡らない場合も少なからずあるとあっては、双方にとって不幸な働きかけでしかありません。価値のあるものにはきちんとした対価を払い、生産する側がその生産物の価値を高めるべく努力するからこそ健全な経済活動は成り立つのでありまして、多店舗展開しているコーヒーチェーンのやたらローストの強いだけのコーヒーに一杯300円とか出すぐらいならば良い豆を買ってきて自分でハンドドリップで淹れた方が余程に美味くて安上がりだと思うわけなのです。 えーと少し話が逸れましたが、今後もこのブログで取り上げるであろうコーヒー豆に関してましては、とくに断りのなき場合にはこちら http://www.nozycoffee.jp/ で買ったものです。家から自転車で5分ぐらいのところにあるんですが、名店です。この店のおもしろいところはブレンドした豆は全く売っておりません。そのために品種は何で、どこの国の、どこの生産者の、どういった畑で収穫された豆なのかということ次第で味の性格がまるで違い、それぞれの豆の個性が愉しめるわけなのです。ワインに馴染みのある方ならばワインを生産者や畑で選ぶのと感覚的にかなり近いと言えばわかりやすいでしょうか。ブルゴーニュ的というか。 で、この豆なんですが、去年のコロンビアのCup of Excellence17位のBuenavista農園のものです。Cup of Excellenceに関しての解説は面倒なので割愛します。適当に検索してください。ごく簡単に言うなら、チョーいい豆ってことです。しかしあれですね、ワインもなんですが何をして「品質が良い」と言えるのか? そんなもの合わせるものとの相性次第で幾らでも変わってくるじゃないかという気もするわけで、やや訝りつつもいろい