Colombia 2011 COE Buenavista


本日の、っていうか今月のコーヒー。そんなにガブガブ飲む方ではないから、2〜3週に一度しか買いに行かないんですわ。いつも100gで1200円ぐらいの豆を買ってるって言ったら皆、大抵「高い」という返答がきますが、それぐらいなペースなもので、別にいいんじゃないかと思ってます。質は極上ですし。

以前少しだけ触れたフェアトレードの問題点というのはまさにそれで、低品質なものに割高な対価を支払うのであっては結果的に消費する側にとってハッピーではないですし、さらに末端の労働者までその払ったお金が行き渡らない場合も少なからずあるとあっては、双方にとって不幸な働きかけでしかありません。価値のあるものにはきちんとした対価を払い、生産する側がその生産物の価値を高めるべく努力するからこそ健全な経済活動は成り立つのでありまして、多店舗展開しているコーヒーチェーンのやたらローストの強いだけのコーヒーに一杯300円とか出すぐらいならば良い豆を買ってきて自分でハンドドリップで淹れた方が余程に美味くて安上がりだと思うわけなのです。

えーと少し話が逸れましたが、今後もこのブログで取り上げるであろうコーヒー豆に関してましては、とくに断りのなき場合にはこちら
http://www.nozycoffee.jp/

で買ったものです。家から自転車で5分ぐらいのところにあるんですが、名店です。この店のおもしろいところはブレンドした豆は全く売っておりません。そのために品種は何で、どこの国の、どこの生産者の、どういった畑で収穫された豆なのかということ次第で味の性格がまるで違い、それぞれの豆の個性が愉しめるわけなのです。ワインに馴染みのある方ならばワインを生産者や畑で選ぶのと感覚的にかなり近いと言えばわかりやすいでしょうか。ブルゴーニュ的というか。

で、この豆なんですが、去年のコロンビアのCup of Excellence17位のBuenavista農園のものです。Cup of Excellenceに関しての解説は面倒なので割愛します。適当に検索してください。ごく簡単に言うなら、チョーいい豆ってことです。しかしあれですね、ワインもなんですが何をして「品質が良い」と言えるのか? そんなもの合わせるものとの相性次第で幾らでも変わってくるじゃないかという気もするわけで、やや訝りつつもいろいろと飲み比べて行くといたしましょう。

抽出は基本的に普通にペーパードリップ、手でもって湯を注ぎます。これぐらい良い豆だとフレンチプレスの方が深く味わえるとは思いますが、手間の少なさとさらっとした味が気に入っているということで今のところはペーパーがメインです。

さてこのコーヒーに関して感想を言うならば、酸味が控えめですね。ないわけじゃないけど、あまりツンツンしてない。ローストもあまり強くないです。若干フローラル系の香りも感じられますが、それほど個性は強くなくてすごくバランスが取れているという感じかな。品種はカトゥーラ100%、これはアラビカ種の系統でブルボン種の変種、やや小粒で隔年性とのこと。品種の特徴としては酸味と渋みが強いらしいのですが、この豆に関しては前述の通りの印象。酸味も適度、渋みも適度。いや、うまいとは思うんですよ。ただちょっと、すすっと飲めちゃう感じで強烈な印象は残らないような。余韻はすっごい長いですね。

長ったらしくなったので、ランキングの詳細を出してこの辺で終わりにします。
http://www.cupofexcellence.org/CountryPrograms/Colombia/2011Program/AuctionResults/tabid/737/Default.aspx

それぞれの豆を買い付けている会社の名前も載っているので、なるほど、こういうところが買い付けているのか、と思いながら見てみるとなかなかにおもしろいかもしれません。

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