Betjeman & Barton


先日ちらっと触れたこの紅茶ですが、後日になってどうしても飲みたくなり丸の内まで行って缶を購入。今回買ったのはC'est une belle histoire(ベル・イストワール)で、ブラックティーベースにベリー系の華やかな感じと青い花びら(睡蓮かな?)から薫る見事な芳香。最近は帰ってきては紅茶を一杯入れてまったりするのが習慣に。いやー、いいわ。癒されるわ。ワインより全然お金も掛からないし(笑)

フランス語でhistoireは字面から考えると「歴史」を意味するように思われがちですが、英語以外の多くのヨーロッパ言語においては歴史を意味する語は同時に「物語」を意味します。ドイツ語のGeschichte(ゲシヒテ)、イタリア語のstoria(ストーリア)、スペイン語のhistoria(イストーリア)、等々。(ちなみにフランス語、イタリア語、スペイン語においては基本hは発音しません)なのでこの場合は「美しい物語」という意味ですね。寧ろ英語ぐらいなものなのでしょうか? この2つがhistoryとstoryに分化している言語は。ロシア語のистория(イストーリヤ)にも両方の意味がありますし(→コンサイス露和)そうするとスラヴ諸語もあまり分化していないものと考えられます。つまりは、西洋文化圏において歴史とは恐らくは多くが詩人などの口伝によって物語られるものであって、その両者は不可分であったというようなそのようなお話でした。たぶんですけどね。

コメント

このブログの人気の投稿

Thomas Demandに会ったりする

Mnemosyne-Atlas

Colombia 2011 COE Buenavista